奈良光枝の死因と歌手としての評価。結婚してた？身長や子供は？「赤い靴のタンゴ」「青い山脈」「悲しき竹笛」の誕生秘話は？
戦後の混乱期を歌で盛り上げ女優歌手として活動した奈良光枝さんを色々な角度から彫り下げていきます。
プロフィール
- 芸名 奈良 光枝 （本名 佐藤 みつえ ）
- 生年月日 1923年6月13日
- 出身地 青森県
- カテゴリー 歌手・女優
- 活動期間 １９４０年～１９７６年
死因と歌手としての評価。結婚してた？身長や子供は？「赤い靴のタンゴ」「青い山脈」「悲しき竹笛」の誕生秘話は？
死因については癌性腹膜炎のため1977年5月14日、入院先の聖路加病院で53歳で死去しました。戦争を潜り抜けているため自身の体を酷使してきたという部分はあると考えますのでこの若さで他界してしまうのかと思います。
歌手としての評価は当初オペラやクラシックの歌手を目指していましたが、病弱のため声が出ないということで断念しました。その後、マイクを使うなら歌手として活動していけるということになりコロムビアレコードのテストに合格。
その後実質デビューシングル『胡弓哀歌』をレコーディングしましたが検閲に引っ掛かり発売中止となりました。次にレコーディングした「南京花嬌子」を発売しましたがヒット曲とはならず戦争慰問の仕事が主になってしまいました。
初ヒット曲は「青空交響楽」の主題歌「青い牧場」です。因みにこの曲はほかの歌手でレコーディングしましたが検閲に引っ掛かり発売が出来ず、話が回ってきたものでした。因みに歌手としては紅白歌合戦に９回出場。
女優としても活動しており、大映映画「或る夜の接吻」主演に抜擢されましたが共演者とのキスシーンが話題となりました。当時はまだキスシーンは頻繁に出てくることはなく戦後の混乱化でGHQの校閲を通さないとならず作風はかなり制限を受けていました。
この映画でもキスシーンを演じているかのように見せ飛んできた傘が二人のキスを隠すという手法を取り、GHQから不満を買う結果になったのですが主題歌になっていた『悲しき竹笛』も大ヒットするなど歌手としての知名度も上昇しました。
因みにデュエットソングで相手は近江俊郎さんも歌手として知名度を上げることに成功しています。歌手としては戦後の混乱期を乗り越えながらもヒット曲を掴み順風満帆な活動が出来たものと思います。
結婚については1948年にＮＨＫプロデューサーの佐藤邦彦さんと結婚していました。特に離婚などの話は聞こえて来ないので幸せな夫婦生活をしていたと考えてよさそうです。子供については長男が一人いて名前を克彦氏現在は父の実家の旅館を継ぐため熊本で仕事をしています。
身長については調べてみましたが判りませんでした。当時背が高いのであれば話題に上がっていると思いますので、身長はそんなに高くなかったのではないかと思います。
ここからは奈良光枝さんの楽曲「赤い靴のタンゴ」「青い山脈」「悲しき竹笛」について書いていきます。
「赤い靴のタンゴ」作詞、西條八十 作曲、古賀政男
赤い靴を履いた日から少女は恋を知って切ない涙を知ることになる少女から女性に代わっていくような歌です。リズムはタンゴですので、タイトルは嘘ではないのですがかなり切ない歌に仕上がっています。
「青い山脈」作詞、西條八十 作曲、服部良一
石原裕次郎の同名タイトルの映画の主題歌です。発売当初は奈良光枝さんと藤山一郎さんの二人が歌っていましたが、奈良光枝さんが早期になくなってしまったためそれ以降藤山一郎さんの歌唱バージョンのほうが有名です。
作曲者の服部良一さんが梅田から電車に乗り京都に向かう途中で日本晴れのはるか彼方にくっきりと描く六甲山脈の連邦を眺めているうちに曲が思い浮かんできというエピソードがあります。
メロディーを覚えておこうと五線譜を書こうとしましたが、満員電車の中で書くことが出来ないためハーモニカの番号を書いておきその後譜面に起こしました。映画の興行成績、チャートアクション、セールスデータはありませんでした。
「悲しき竹笛」作詞、西條八十 作曲、古賀政男
上記でも触れましたが近江俊郎さんとのデュエットソングです。「或る夜の接吻」の主題歌でもあります。当時としてはかなり攻めた映画で話題となり興行成績も好調の上主題歌も当たり歌手としてブレイクするきっかけを掴んだ楽曲です。
まとめ
戦後の混乱期に活動した歌手ということは判りました。今後もファンの間で語り継がれていくでしょう。